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統合失調症の症状(幻聴)
-人工知能の父から学ぶ-

仮説は"聴こえてくる声が人間的か"という観点で考えるところから始まる

皆さんは、"人工知能の父"と呼ばれているアラン・チューリングさんをご存じですか?
第二次世界大戦の時にイギリス人であった彼は、ドイツ軍の暗号解読に成功しました。
彼の働きにより、途中からドイツ軍の動きを読めるようになったそうです。(ドイツ軍にはバレていなかったらしい)
さらに、チューリングさんの計算機科学においての偉大さは世界中に知れ渡り、「チューリング賞」という計算機科学のノーベル賞のようなものも存在します。
毎年この分野で業績をあげた方に贈られていますが、最高の栄誉の賞だそうです。

何故、筆者がここでチューリングさんの名前を出すかというと、チューリングさんが発案した"チューリング・テスト"から学ぶべき事があったからです。
"チューリング・テスト"とは何かというと、人工知能のような機械が人間的な"知性"をもっているかどうかを判別する為のテストです。
つまり、ある機械がこのテストに合格するという事は、「知能を誕生させた」という事になるそうです。
どうテストするかというと、壁の向こう側に"人"または"コンピュータ"をおいて、見えない状態で会話するのです。
"コンピュータ"がおいてあった場合でも、壁のこちら側の人にバレなかった時に"そのコンピュータは知性的である"と、判断します。
この説には、反論する人も沢山いるそうですが、筆者はある意味では肯定的です。

この"チューリング・テスト"と統合失調症にかかった時に経験する症状が非常に類似していました。
その症状が"幻聴"です。
相手は見えないが、声が聴こえるという多くの統合失調症の患者が訴える症状です。
"チューリング・テスト"の事を考えていた筆者は、この声が"AI(人工知能)"のような機械がしゃべる内容に近いと感じる事に気付きました。
そうです、知性にかけていたのです。
(具体的には、容易に分かる事の繰り返し、自分が知っている事・見たものについての内容、まったく新たな話題を展開できない、などがよく目立つ)

この機械的に生成されたような「会話」は、お医者さんの大半が聞くだけ無駄だとおっしゃっています。
声は本物そっくりなので錯覚してしまいますが、"チューリング・テスト"で「不合格」、つまり「知性がない」と分かった今では、彼らの声は"ばかばかしい"限りです。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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