この世界(宇宙)はビッグバンという爆発により生まれたとされています。
いったい何処にビッグバンが起きたかというと、「無」からというのが一つの答えだと言われています。
筆者はこの説に納得ができませんでした。
何も無いという「無」の性質を考えると、何も起きないのが自然です。
この「無から」という説はあるものの、物理学では「宇宙誕生の少し後までさかのぼる」というアプローチしか出来ていないそうです。
しかし、この「無」から「世界」が誕生というのは、筆者が思うに"凄く美しい"です。
この美学が成り立つ事を説明できれば、世界はしっくりきます。
ここから筆者は「仮説」を立てることにしました。
この「仮説」で重要なのは、「無」というものの"本当の形"を考える事です。
"何もない"だけではないです。
宇宙誕生の前の「無」は、これからお話をする様なものだと考えています。
まず、「無」というものは存在もしません。
そこにある訳でもなく、観測もできません。
「無」があるかというと、無いです。
そして、「無の性質」を考えてみましょう。
「プラス」や「マイナス」でもなければ、「0(ゼロ)」でもありません。
「何か起きる」と決まっていなければ、「何か起きない」と決まっている訳ではありません。
究極を言ってしまえば、「自身が無」と決まっていなければ、「自身が無でない」と決まっている訳でもありません。
そうです。「無」というのは、中性的な性質であふれています。
こういった物が「無」だと考えます。
ここから、ビッグバンの「仮説」に入ります。
「無」の性質上の、あれでも無い、これでも無いという塊は、"全て"においてそう振る舞います。
ここでいう"全て"とは、綺麗に均等に存在するものというよりは、ガタガタで不格好なものだったと考えています。
このために「無の性質の総和」は、均衡が崩れ、その作用から「ビッグバン」を起こしてしまうという仮説でした。
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